スピーチ例文|新婦の職場の先輩・後輩編

~【例文】新婦の職場の先輩・後輩の作り方~

スピーチの例文集「新婦の職場の先輩・後輩編」を紹介しています。結婚式や披露宴でのスピーチを成功させるためには、まず、練習や例文(文例)を読み返して慣れることです。時間の配分を考えながらスピーチの文章を考えて構成していきましょう。

~【しみじみと】~新婦の職場の先輩①(女性のスピーチ)~1分30秒~

ご結婚おめでとうございます。○○さんと同じ美容室で働いている○○と申します。
4年前、店に入ったばかりの○○さんに、床の掃除、タオル洗い、シャンプーなどの基本作業を教えるようにと、店長から任命されたのが私でした。○○さんはどんなことでも「はい」と明るく元気な返事をして、前向きにやってらっしゃいましたね。
半年ほどたった頃でしたか。仕事帰りに寄った喫茶店で※①「美容師の世界って思っていたような華やかなところじゃなかったって、辞めていく人が多いのよ。よくがんばっているね。」と言った私に、「でも、喜びがたくさん詰まった仕事です」と○○さんが答えました。あの言葉は、当時、技術の伸び悩みで落ち込んでいた私に、初恋を思い出させてくれました。
これからも、いっしょにいい仕事をしましょうね。○○さん、○○さんを大切にしてあげてください。本当に素敵な女性ですから。
※①:エピソードを紹介するときに、会話を引用すると聞き手に情景が伝わりやすい。
(注意)
職場での新婦の紹介がメインのスピーチでも、結婚を祝う言葉で結ぶこと。

~【激励型】~新婦の職場の先輩②(男性のスピーチ)~3分~

○○さん、○○さん、ご結婚おめでとうございます。○○さんの2年前に入社したというだけのことで、いつも○○さんに先輩風を吹かしてご迷惑をおかけしている○○と申します。
○○さんは、男性、女性という隔たりを感じさせない方なので、同僚として、そしてよきライバルとして、気持ちよくいっしょにお仕事をさせていただいています。○○さんは、女性ならではの気配りができるからだと思いますが、私たち男性社員にはできないやり方で、いつも堅実に大きな仕事をつかんでいらっしゃるのです。私たちは「見習わなきゃなあ」と、いつも話しています。
先日、仕事帰りに○○さんを含む同僚5人で食事をしていたときのこと。急に○○さんが「仕事をやめなきゃならないかもしれない」と言い出したので、私たちはびっくりしました。
理由を尋ねると「お付き合いをしている人が、家業を継ぐために故郷の宮崎に帰るの。仕事は続けたいけれど、彼についていきたいの。でも、※①たぶん会社は女の転勤なんて認めてくれないと思う」と○○さんは言いました。
男も女もなく、これまでずっといっしょに仕事をしてきた私たちは「ダメでもともと、転勤願いを出してみろよ」と応援しました。しかし、正直なことを言えば、かなり難しいだろうなと心の中で思っていたのです。
ところが、会社というところはしっかりと個人の実績を見ているものなのですね。○○さんの転勤願いがかなったのです。自分のことのように、私たちは喜びました。
○○さん、これからは違う支社になりますが、連絡を取り合って、これまでのように楽しく仕事をしていきましょう。新しい支社でも、持ち前の元気で頑張ってください。いや、○○さんのことだから、頑張りすぎちゃうかもしれないな。あんまり頑張らないで、自然体でね。
○○さん、私たち同僚からのお願いです。○○さんの魅力をそのまま大きく包み込んで差し上げて、幸せにしてあげてください。
お二人のお幸せを、同僚一同、心からお祈りしております。
※①:女性が言うセリフならよいが、男性が言うと男女差別のニュアンスがあるので注意。
(アイデア)
新婦側のスピーチに男性が立つ場合、個人でなく、「同僚一同」というまとめ方をするとよい。
(注意)
男女の隔たりなくいっしょに仕事をしてきた仲間に対するスピーチは、友情あふれるものにしたい。

~【オーソドックスに】~新婦の職場の後輩①(男女のスピーチ)~3分~

本日はおめでとうございます。○○さんの後輩の○○と申します。私が○○店に配属されて以来5年間、○○さんには本当にお世話になりっぱなしです。
私たちのようなサービス業に従事するものは、腰が低くて当たり前です。しかし、ただ腰が低いだけでは務まらないものだということを、○○さんは身をもって教えてくださいます。
先日、こんなことがありました。雨で濡れていた床で足を滑らせたお客様が怒って「支配人を呼んでこい」と大きな声を出されたのです。床が濡れていたのは雨のせいですし、転んだのはお客様の不注意なので、大声を出すのは八つ当たりといっていいかと思います。私をはじめ従業員たちは、いい表現ではありませんが、ムカッとしたのです。
でも○○さんは違いました。お湯を固く絞ったタオルとモップを持って、お客様のところへ行き、そして、こうおっしゃったのです。
「申し訳ありませんでした。おけがはありませんか。今日のような土砂降りの日は、とくに床がどんな状況かをしっかりと把握して対処しておくべきでした。食事をされている方の真横で掃除をするのはよくないと思っておりましたが、けが人が出てしまっては本末転倒ですね。お客様にそれを教えていただきました。どうもありがとうございました。」
お客様はというと、謝罪だけでなく、感謝されてしまったのもあったのでしょう。大声を出したことを恥じ入っているようでした。同じ対応をしたとしても、言葉に心がこもっていなかったら、お客様はいやみと受け取ったと思います。○○さんの対処は、本当に素晴らしかったです。
その日のミーティングでは、同じような出来事が起こっても、場面によっては違う対応をしなければならないから、臨機応変な判断が必要だと、○○さんはコメントされました。臨機応変にということは、私などにはとても難しいことに感じますが、それを瞬時に的確にできる○○さんを私は心から尊敬しています。
こまやかな心配りのできる○○さんをお嫁さんにした○○さんは幸せだと思います。お二人でいい家庭をつくってください。
(アイデア)
「ムカッとした」といった言葉を当たり前のように使うのは好ましくないが、「いい表現ではありませんが」と前置きをすることで、聞いている人の耳にすんなりと入ってくる。ストレートな表現をしたいときの手だ。
(注意)
このようなエピソードを話す場合でも、大声をだしたお客様を単なる悪人として紹介しないこと。どんな人のことでも、悪口は聞いている人の気分を害する。

~【しみじみと】~新婦の職場の後輩②(女性のスピーチ)~1分30秒~

本日はおめでとうございます。○○先生と同じ、○○小学校に勤めている○○と申します。私が教育実習で○○小学校に出向いたときにお世話になって以来、○○先生には何かと面倒をみていただいています。
皆様お気づきかと思いますが、私はとても早口です。いっぽう○○先生は※①おっとり型なので、二人で話しをしていると、同僚の先生方から対照的な二人だとからかわれます。子供への接し方も対照的。○○先生はやさしく穏やかに、私はテキパキと少し手厳しく・・・。いつも、自分にはない相手の長所をうらやましく思いながら、励まし合っています。
今日は、○○先生が担任をしている○年○組の子供たちが寄せ書きをした色紙を預かって参りました。「やさしいお母さんになってね」「ドレスの写真みせてください」「結婚しても学校にきてね」など、どれもかわいらしいコメントです。あとで、じっくり読んでください。
○○さん、やさしい○○先生を大切にしてくださいね。お幸せに。
(アイデア)
預かってきた色紙のコメントをいくつか読み上げる。時間が許せば、もっとたくさん読んでもよい。
※①「のろのろ」と表現したいところでも、「おっとり」などのニュアンスの柔らかい表現にする。

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