~スピーチの話し方や姿勢について~
結婚式や披露宴での挨拶、2次会などでの印象の良いスピーチの話し方や挨拶について紹介しています。印象が良く生き生きと輝いて見えるコツもありますので、スピーチの練習をして本番当日に備えていきましょう。
~生き生きと輝いて見えるには?~
スピーチをするからには、しっかり聞き手に伝わるように話したいものです。そのためには、わかりやすいようにハキハキと話すこと。早口だと聞き取りにくくなるので、落ち着いて話します。声が小さ過ぎるとやはり聞き取りにくく、大き過ぎると耳障りなので気を付けてください。
最近のマイクは性能がいいので、普通に話しているときぐらいの大きさで十分です。声が割れてしまう場合は、マイクから口を15~30cmぐらい離してみてください。
ゆっくり、はっきり、はつらつとしたスピーチは、生き生きと輝いて見えるものです。もちろん、表情も大切です。仏頂面(ぶっちょうづら)よりも、さわやかな笑顔で話すように努めましょう。
なお、「えー」「あー」「あの」「ええと」「~ですね」などを繰り返す癖は、聞き苦しいので気を付けてください。また、必要以上に聞き手を笑わせようとしたり、感動させようとすると、逆にしらけてしまうので、ごく自然に話すように心がけましょう。
~スピーチは練習が大事!~
原稿を手に持って朗読したのでは、聞き手の心にしみるスピーチにはなりにくいので、丸暗記する必要はありませんが、なるべく原稿を見なくても大丈夫なように練習しましょう。大切なのは、声に出して読むこと。間の取り方や話すスピードの調節も、練習を重ねるうちにわかってくるものです。棒読みではなく、抑揚をつけて話すようにしましょう。
また、録音して聞いてみたり、ビデオに撮って立ち姿のチェックをしたりするのもひとつの方法です。原稿を目で読めばすぐに意味のわかる熟語が、耳で聞くとすんなりと理解できない、といった点もこのチェックで気付くことがあります。
本番では、すっかり暗記ができていても、何かハプニングが起きた時のために、原稿をポケットに入れたり、たたんで手に持っていたりすると安心です。持っているだけで、あがらない人もいます。
~印象の良いスピーチのコツ~
①視線はまっすぐ正面に、ときには会場全体をゆっくりと見回すのもよい。足元を見ているのは、陰気な印象になるので、気をつける。「あちらの○○さん」というときは、視線だけではなく体全体をその人のほうに向けて、手のひら全体を使って指し示す。
②お酒を飲み過ぎて話すのは見苦しい。たしなむ場合は、「舌が滑らかになる程度」を超えないように気をつける。
③まれに、目をつぶって話す人がいるが、聞き手には妙な印象を与えてしまうので、目は開いて話す。あがったときは、知り合いのほうを向き、その人に話しかけるような気持ちで話すと良い。
④背筋、首筋をのばし、胸を張って堂々と。肩の力は抜いて、あごをひく。
⑤手は自然に横におろすか、前で軽く組む。女性は、前で組むことが多い。
⑥芸能人のショーではないので、マイクを持って歩きながら話さない。
⑦マイクはあごよりやや下にくるように調節する。声が割れたら、マイクから口を15~30cmぐらい離すとよい。また、お辞儀をする場合は、マイクにあたらないようにある程度離れて姿勢を正し、腰から身体を45度に折り曲げる。
⑧男性は足は外側に向けて少し開くと、堂々として見える。女性はかかとをつけて、つま先を開く。